デヴィッド・ボウイの死にドイツ外務省が異例の感謝ツイートをした理由は?

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2月21日(日)の『NHKスペシャル』(NHK総合 21時)は、「第5集 若者の反乱が世界に連鎖した」と題して、音楽的要素を盛り込みながら、1960年代に、世界で巻き起こった若者たちの反乱を取り上げる。彼らは、第二次世界大戦後、各国で大量に出現したベビーブーム世代。その爆発的なエネルギーは、それまでの価値観や秩序を壊し、新しい文化を生み出し、カウンターカルチャーと呼ばれた。

番組では、60年代に出現したスーパースターの貴重な映像が続々と登場する。1967年、世界初の衛星中継番組「Our World」に、イギリスから参加したのは、ビートルズ。新曲「All you need is love」のレコーディング風景を披露した。10万人が集まった人種差別撤廃を求める公民権運動の大集会には、デビュー間もないボブ・ディランが、拍手とブーイングの中、登場する。1968年のロンドン。ベトナム反戦を訴える5万人の若者の中には、ローリングストーンズのミック・ジャガーの姿も見える。

そして番組のハイライトシーンは、1987年東西ベルリンの壁の前で野外ライブを行ったデビッド・ボウイである。実はボウイはこの時、スピーカーの4分の1を会場の聴衆ではなく、後ろ側、つまり壁の向こう側の東ベルリンに向けていた。壁の向こう側に届くボウイの声を聴こうと、東ドイツの若者たちが集まった。その数5千人。立ち去ることを命じる警察と衝突し、逮捕者まで出た事件となった。そして、この2年後、自由を求める人々のエネルギーが壁を突き崩すことになる。

ボウイの死後、ドイツ外務省が、「グッド・バイ、デヴィッド・ボウイ。壁の崩壊に力を貸してくれてありがとう」と異例のツイートをしたことが話題になったが、なぜドイツ政府がそこまで感謝をしたのか、映像によって解き明かされる。