阿部寛『下町ロケット』スタート記念 池井戸潤作品の “覚えておきたい名言集”

公開: 更新:

阿部寛主演で10月18日(日)21時よりスタートする新ドラマ『下町ロケット』(TBS系列、初回は2時間スペシャル)は、下町の工場を経営する、宇宙科学開発機構の元研究員・佃航平(阿部)が、ライバル企業や巨大な壁に阻まれながらも仲間と共に夢を追う姿が描かれるエンターテインメント巨編。原作は、第145回直木三十五賞を受賞、文庫版含め累計130万部を超えるベストセラーを記録した池井戸潤の同名小説で、多くのヒット作がある中でも「代表作」との呼び声が高い。

池井戸作品といえば、2013年7月期にドラマ化された『半沢直樹』(TBS系列)。最高視聴率42.2%という驚異の数字を叩き出したことが記憶に新しい。これを皮切りに、さまざまな過去作が相次いでドラマ化。2014年4月期に『ルーズヴェルト・ゲーム』(TBS系列)と『花咲舞が黙ってない』(日本テレビ系)の2作が同時に、2015年4月期にはフジテレビの月9枠にて『ようこそ、わが家へ』が、同年7月期には『花咲舞が黙ってない』第2シリーズと『民王』(テレビ朝日系列)が、それぞれ放送された。

池井戸作品を原作にしたドラマの魅力は、自身が元銀行マンという経験から来るリアルな描写、窮地に追い込まれた会社員がギリギリのところで見せる逆転劇、見る者に強烈な印象を残す個性的な悪役陣など、枚挙に暇がない。その中でも、ストーリーの節目で主人公が言い放つ決め台詞や名言も、視聴者の心を掴む一因だろう。今回は、数ある印象的な台詞の中でも、特に秀逸なものをピックアップした。

■「やられたらやり返す。倍返しだ!」

言わずと知れた、『半沢直樹』の主人公・半沢直樹(堺雅人)が啖呵を切る時に使っていた決め台詞。強い者に対して果敢に立ち向かう痛快さと、さまざまな場面で応用できる使い勝手の良さで、SNS上や日常シーンでも使われるようになり、一躍ブームに。この年の「新語・流行語大賞年間大賞」を受賞するほどの社会現象を巻き起こした。TBSショップで販売されたオリジナルグッズ「倍返し饅頭」も大人気となり、連日売り切れとなっていた。ちなみに、ドラマの最終回では半沢自身が“倍返し”されてしまう結果に……。

■「一生懸命働いている人たちが、まるで駒のように動かされるのは間違っていると思います。示しがつかないとか、体裁とか、そんな事で人生を左右されるなんておかしいです。頑張って働いている人たちが幸せになれないなんて、そんなの間違っています」

『花咲舞が黙ってない』第1シリーズの最終回で、主人公の銀行員・花咲舞(杏)が、常務・真藤(生瀬勝久)に対し口にした名言。ネット上で一時的に話題になるだけではなく、「難しい言葉」「考えさせられた」「本来はそうあるべきだ」と、ブログのテーマとして取り上げられるケースも多く見られた。このほか、「辞めさせた女性たちにも、守るべき生活や人生がある」(第1話)、「どうして簡単に諦めちゃうんですか」(第2話)といった、現代の働く大人たちの心を打つ名言が多数登場した。

■「君が言う金の意味と私の言う金の意味は、180度、いや、540度違います!」

企業再生と野球がテーマの『ルーズヴェルト・ゲーム』第4話で、大手企業社長・諸田(香川照之)が、自らの失態を開き直る取引先企業の社長・板東(立川談春)に言い放った台詞。このシーンの直後、ネット上は「540度は最高www」「ただの真反対である180度という表現よりも良かった」といった絶賛コメントで賑わい、「540度」というキーワードがTwitterのトレンド入りを果たすほどの盛り上がりを見せていた。また、台詞と共に香川の絶妙な顔芸も話題となっていた。

■「今は、ワインより君のパンティーの銘柄が知りたい!」

『民王』第3話で、菅田将暉演じる大学生・武藤翔(中身は、総理大臣の父・武藤泰山)が、知英演じるセクシー美女・エリカを口説く際に使われた台詞。男たちの攻防戦を描くことが多い池井戸作品にしては異色の、親子の心と体が入れ替わってしまうファンタジックコメディの本作だが、台詞一つ一つを取っても従来の池井戸作品とは一線を画すおかしみのあるものが多く見られた。