金子隼也&野村康太、相性がよすぎてクランクアップに喪失感?「もう隣にいないんだ」

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野村康太、金子隼也
野村康太、金子隼也

金子隼也さんと野村康太さんがW主演するドラマ『パーフェクトプロポーズ』が、2月2日(金)夜9時よりフジテレビが運営する動画配信サービスFODにて配信スタートします(毎週金曜夜9時に最新話配信)。

仕事で上司にプレッシャーをかけられ、眠れない毎日を送る主人公・渡浩国(金子さん)の疲れた心を、家事能力抜群の年下クール男子・深谷甲斐(野村さん)が美味しいごはんで癒す、ドキドキの同居生活が描かれます。

本作でドラマ初主演となる金子さんと野村さん。「空気感が似ている」というおふたりに、撮影秘話や子供の頃に交わした“約束”について聞きました。

野村康太、金子隼也
野村康太、金子隼也

ぎこちないハグシーンで監督の演技が手本に

――ドラマ出演が決まったときの心境は?

金子:オーディションのあとに「もうちょっと振り切ってやればよかったな」とマネージャーさんとも話していて、「これは落ちたかもしれない」と思っていたので、最初は驚き半分、嬉しさ半分でした。

野村:僕はまだデビューしてそんなに経っていなかったので、ダブル主演ということに驚きもありましたし、原作を読んだときに甲斐の性格が自分とはだいぶ離れていたので、「僕にできるのかな?」と。最初は悩むところもたくさんありましたが、読み深めていくうちにだんだんと甲斐というキャラクターと向き合えていけたのかなと思います。

金子隼也
金子隼也

――役とご自身の似ているところを教えてください。

金子:切羽詰まると、他のことに手がつけられなくなるところです。浩国は会社で上司からプレッシャーをかけられて切羽詰まっていて、そのせいで家事が手につかなくなっている。でも、たぶん僕はあそこまでプレッシャーをかけられたら逃げ出しちゃう気がするので、それに耐えている浩国とは少し違うのかなと思います。

野村:甲斐は思ったことをズバッと言うタイプなんですが、僕も結構はっきり言うことが多いので、そこは似ているなと思います。でも、似ていない部分のほうが本当に多くて。僕はふだんちゃらんぽらんというか、「ふわふわしてる」と言われることが多いので、甲斐のクールな性格とは似ていないです。それに甲斐は感情の起伏を表にあまり出さないけど、僕は感情がすぐ顔に出ちゃうタイプです(笑)。

――宝来忠昭監督とは、どのようなコミュニケーションを?

金子:一番印象に残っているのは、甲斐が浩国を後ろからハグするシーンです。「ちょっとぎこちない」という話になって、監督が男性スタッフさんと一緒にお手本を見せてくれたんです。そのおかげで現場もすごく和んだし、僕は(その後も)楽しくなっちゃって。別のシーンでも監督に「ちょっとここ、わからないので見せてもらっていいですか?」とわざとお願いして、毎回、監督に見せていただいていました(笑)。優しく包み込んでくれますし、時におちゃめなところもありながら、悩んだ時にはアドバイスをくださったり相談に乗ってくださったりして、現場を温かい空気にしてくださいました。

野村:とにかくこの『パーフェクトプロポーズ』と、甲斐と浩国に対する愛情が伝わってきました。読み合わせのときにもアイデアをどんどん出してくださって、現場でもいろいろなシーンで「どんな感情なのか」というところまで丁寧に話し合った印象が強いです。すごく寄り添って、一緒に作品を作ってくださる方なんだなと思いました。

野村康太
野村康太

――撮影中、お互いにグッと惹かれた仕草などはありますか?

野村:僕、あれが好きです。脱衣所で、浩国がドアを開けたら上半身裸の甲斐がいて、「ハッ!」って(笑)。

金子:「見ちゃった―」っていうね(笑)。僕は甲斐がはじめて浩国の家に来たときに「ちょっと痩せたか?」と顔を触られるんですけど、“当たり前にやっているけど”という雰囲気にキュンとしました。

――距離の近いシーンもありましたが、緊張せずに撮影に臨めましたか?

金子:そうですね。そこまで緊張することもなかったと思います。

野村:現場の雰囲気もすごく温かくて、本当に僕らがのびのびお芝居できるような環境でした。「ただ浩国のことが好きだから触れたい」「好きだからこうしたい」という気持ちを大事に、ずっとお芝居していました。

――この作品を通して、ご自身の中で成長を感じたことはありますか?

金子:現場で本当にたくさん相談させていただいて、この作品と浩国というキャラクターを作り上げていく中で、台本から心情の変化をより深く、繊細に汲み取れるようになったのかなと思います。監督からは「役を作り込みすぎていて、それが助かるときもあるけど、もうちょっと自然なほうがいいこともある」とアドバイスをいただいたので、それを今後も忘れず、これからの作品に向かっていこうと思います。

野村:まだデビューして1年半くらいで、「役に入るのが難しいな」と思うこともあったんですけど、この作品ではちゃんと甲斐という役に入り込んで、甲斐として生きていたな、と感じられる瞬間がありました。台本には「泣く」と書いていなくても、演じているうちにどんどん感情が込み上げてきて、気づけば涙が流れてしまうような場面もあったので、お芝居面では少し成長できたのかなと思います。

――とくに注目してほしいシーンを教えてください。

金子:僕は最終話に、自分が浩国としてちゃんと甲斐の気持ちや言葉を受け止められたな、と思える場面があって。それはすごく気に入っているシーンです。

野村:僕も同じです。今までそんなに感情を表に出さなかった甲斐が、初めて浩国に感情を見せるというか、出てしまったというか。本当にいいシーンになっていると思います。あとは、どこのシーンということではないんですけど、甲斐の強引な行動に対して動揺する浩国の表情がすごくかわいいので、そこも注目して見ていただけたら嬉しいです。

野村康太、金子隼也
野村康太、金子隼也

――ドラマのタイトルにかけて、お互いに「ここがパーフェクトだな」と思うところを聞かせてください。

金子:筋肉です(笑)。友達と銭湯に行ったりもしますけど、こんなにムキムキな人を初めて見ました。撮影中も、「いいなぁ」と思ってずっと触っていました(笑)。僕は鍛えてもあまり長く続かなくて、どちらかというと食事制限に気を使うタイプなのですが、筋トレも教えてもらおうかなと思っています。

――野村さんは、かなりトレーニングされている?

野村:原作の甲斐はガッチリしたキャラクターなので、時間があるときにはなるべくジムに行くようにしていました。もとからトレーニングはしていたんですけど、より一層、気合いを入れた感じです。

――では、野村さんから見た金子さんのパーフェクトなところは?

野村:家事能力です。料理が好きだったり、掃除が好きだったり、という話を聞いて、僕はそれがすごく苦手なので、かっこいいなと思います。

――真逆の魅力だからこそ、お互いに憧れる部分がありそうですね。野村さんは役作りのために筋トレされたそうですが、金子さんはワーカホリックな浩国役を演じるにあたって準備されたことはありますか?

金子:食事を抜くのはよくないと思ったので、睡眠を少し削ってみました。睡眠不足になるとどういう感覚になるのか、1回経験しておかなきゃいけないなと。でも、すごくしんどかったです。睡眠って大事だなって、あらためて思いました。

『大!天才てれびくん』で共演していた出川哲朗との約束

金子隼也
金子隼也

――浩国と甲斐は、幼少期に「結婚しよう」と約束をしていますが、おふたりが小さな頃にした約束はありますか?

金子:中学生のときに『大!天才てれびくん』(NHK)に出演していて、そのとき一緒に出演していたメンバーと、出川哲朗さん、鈴木あきえさんと「全員が20歳になったら、みんなで飲みに行こう」と約束しました。2023年に一番下の子が20歳になったので、そろそろその約束が果たされるんじゃないかなと楽しみにしています。メンバーはもちろん、出川さんにもお仕事が決まったときなどにメールさせていただいて、ありがたいことにちゃんと返信をくださるので、本当に嬉しくて。そういう大人になりたいなと思います。

野村:(絶対になると)約束したわけではないですけど、僕は幼稚園の頃、「お笑い芸人になりたい」とずっと言っていたらしいです。先生が僕の行動に対していつも笑ってくれていた、というのが今でも覚えている小さな頃の記憶で……。

金子:じゃあ、約束したことは?

野村:約束は覚えてないですけど、たぶん何百個もしてると思います(笑)。

金子:だろうね(笑)。

野村:あっ、小学6年生のとき、学校の裏庭にタイムカプセルを埋めて「成人式のときにみんなで集まろう」と約束しました!

金子:それなら、もうすぐじゃない?(※取材時)

野村:そう! 本当に集まるのか、どうなのか。

――タイムカプセルに入れた手紙には、どんなことを書いたんですか?

野村:たぶん、将来の自分に向けて「健康ですか?」って(笑)。子供の頃はケガがすごく多かったので、健康面について聞いていると思います。

野村康太
野村康太

――おふたりは相性がとてもよさそうに見えますが、あらためて相手役がお互いでよかったな、と思うことを教えてください。

野村:僕はめっちゃあります。お芝居していてすごく心地いいですし、空気感もすごく好きです。ふだんは緊張しいなんですけど、金子さんの温かさと優しさのおかげで、まったく緊張せずにいられました。オープニング撮影で「アドリブでやって」と言われたときにも、僕が何もアドリブを出せずにいたら、すぐに会話を振ってリードしてくれて。本当に金子さんでよかったなと、心の底から思っています。

金子:僕はプライベートでも1人の時間がほしいタイプなんですけど、野村くんに対しては撮影中ずっと近くにいても、空気感が似ていたのか居心地がとても良くて、1人の時間が欲しいと思うことは全然なかったです。逆に、クランクアップしたときには「もう隣にいないんだ」と思うくらいだったので、野村くんと一緒に出来てありがたかったですし、のびのびと現場にいられたなと思います。

――今後も、このご縁が続いていきそうですね。

野村:そうですね。撮影中も、ずっと「サウナに一緒に行こう」と話をしていたので、まずはサウナに行きたいと思います。

金子:あとは、野村くんがもうすぐ20歳になるので(※取材時)、一緒に飲みに行きたいなと思っています。

(取材・撮影・文:nakamura omame)

野村康太、金子隼也
野村康太、金子隼也

<番組概要>
『パーフェクトプロポーズ』(全6話)
2024年2月2日(金)夜9時 第1話・第2話配信スタート 以降毎週金曜夜9時最新話配信
出演:金子隼也、野村康太
入江甚儀木下彩音、高橋璃央、林裕太田中幸太朗岩瀬亮北見敏之
原作:鶴亀まよ「パーフェクトプロポーズ」(海王社「GUSH COMICS」刊)
主題歌:「Daydream」OCTPATH(YOSHIMOTO UNIVERSAL TUNES.)
監督:宝来忠昭
脚本:宮本武史
製作:「パーフェクトプロポーズ」製作委員会

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