畑芽育、“余命1年のヒロイン”の役作りに葛藤「どうすればリアリティが生まれるのか…」

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畑芽育、“余命1年のヒロイン”の役作りに葛藤「どうすればリアリティが生まれるのか…」
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畑芽育さんが主演を務める『最高の生徒 ~余命1年のラストダンス~』(日本テレビ、毎週土曜14:30~※一部、変更の場合あり/※関東ローカル/※放送と同時に民放公式テレビ配信サービス「TVer」にて無料配信)が、現在放送中です。

日本テレビ系の土曜ドラマ枠で放送される松岡茉優さん主演の『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』のクロスオーバー作品として放送される本作は、『最高の教師』の舞台となる鳳来高校3年D組の隣クラスを舞台に、恋愛、友情、家族、一生分の体験を1年という有限の時間で生きる女子高校生の青春が描かれます。

母親から遺伝した病気によって余命1年と宣告されたものの、誰よりも輝こうとひたむきに生きる女子高生を連続ドラマ初主演で演じる畑さんに、本ドラマの見どころなどを伺いました。

畑芽育のやりたいことリストの中身は?

――本ドラマが初主演になりますが、撮影前はどんな心境だったのでしょうか?

撮影に入るにあたって、どうすれば余命1年というところにリアリティが生まれるのだろうか、また、余命1年というハンデがある中、明るく強く生きるヒロインの伴ひかりをどう演じていこうかと悩みました。

それと、学園もので、共演者のみなさんとは初共演だったので、どのようにみなさんと仲良くなろうかというのも考えていました。座長という立ち位置だったら、現場を回していかないといけないのではないか、主演はどのように現場に入ればいいんだろうとか、いろいろな疑問から不安が生まれていました。

――余命1年のヒロイン・ひかりを演じるにあたって、ひかりとしてもさまざまな感情を抱いていたかと思いますが、その感情に引っ張られることはありませんでしたか?

役ごとに性格が変わっていくところは確かにあります。今でいうと、ひかりの明るさ、ポジティブさに引っ張られる瞬間が結構あって、少し悩みがあっても「大丈夫」と楽観的に捉えられるようになりました。

前半は明るく楽しいシーンが多いのですが、これからどんどんひかりの病気が進行して、辛いシーンも増えていくので、そうなった時に自分がその感情に引っ張られるのかは、今は未知数です。

――撮影前に役作りの面で準備したことはありますか?

病気について調べました。どのように病状が進行していくのだろうとか。自分の最後の瞬間や死期についても改めて考えてみたり、わたしが余命1年なら何をするだろうかと、深夜に(主人公と同じように)やりたいことリストを書き出してみたり……。

――リストにどんなことを書いたんですか。

書き出したらスラスラ出てくるんです。北海道に住みたいとか、ハリウッドスターに会いたいとか。ただ、おおっぴらに言えるようなことは少なくて……(笑)。自分は小心者なのですが、もし余命1年ならこういうことをしたがるんだなと、自分の新しい一面を知ることができました。

――逆に友達が余命1年と聞いたらどんな風に感じますか?

台本を読んだときに、それもすごく考えたんです。ひかりも当事者だから悲しいけど、残された人たちもより一層辛いだろうなって。もし友達が余命1年だとしたら、隠さずに、わたしに言って欲しいなと思います。生きている間に全力を尽くして、最高の1年にしてあげたいと思います。

――今回の作品ではダンスも重要なポイントになってきます。

経験はあって、ダンスは好きです。好きなことを作品でやれるのは嬉しかったです。s**t kingzのNOPPOさん監修で、振り付けやフォーメーションを考えてくださって、それを教えていただきました。ダンス練習をすることでみんなが仲良くなれたと思います。

わたしは今まで、チームで踊る経験はなくて、習いに行って、1人で振りを入れて踊るという感じだったんです。いざ7人でやってみると、とても難しくて、こんなにもフォーメーションってうまくいかないんだという難しさもありましたが、作品を作り上げるという目標に加えて、ダンスを一緒に作り上げるという新しい目標が掲げられたので、それを達成したいという共通の認識が生まれて、みんなが一つになった気がしました。

――現場では、山下幸輝さん、杢代和人さん、齊藤なぎささん、志田こはくさん、菊地姫奈さん、みとゆなさんの7人でいることが多いと思いますが、現場はどんな雰囲気なんですか。

みなさん、それぞれ活躍されている方ばかりなので、どんな風に接すればいいんだろうって。わたしが一番に明るくいなきゃいけないのにって思っていました。

でも、そんな中、現場の雰囲気を最初に作ってくれたのは杢代和人くんでした。杢代くんがいじられ役に徹してくれて、ボケてくれるし、すごく周りのことを考えてくれるので助かりました。

――7人と触れ合う中で印象的な個性を持ったメンバーはいましたか。

なぎさちゃんがアイドルをやられていたので、それがすごく羨ましかったです。わたし、実は生まれ変わったらアイドルになりたいんです。なぎさちゃんのように、キラキラした可愛い姿を見ると羨ましいですし、ダンス練習で作る表情を見て、さすがプロだなと感動することもありました。

――撮影中の楽しかったエピソードはありますか?

バーベキューのシーンがあるんですが、本当に美味しそうだったんです。みんな食べたがりになってしまって(笑)。気づいたら本気で食べていました。

――今回のドラマは『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』とクロスオーバーしながら話が進んでいきます。

第1話でわたしが向こうの教室にお邪魔して、藤原大志くん(山下)を盗撮するシーンがあるんです。松岡さんをはじめ、みなさんがいらっしゃったんですが、そこにZドラマの私たちが「お邪魔します」という感じでぞろぞろ入って行って……(笑)。空気感が違っていて、少しドキドキしました。

――ひかりは山下さん演じる藤原に対して恋心を抱くという役柄でもあります。

ひかりの藤原への気持ちはすごく難しいんです。ひかりは恋愛下手なんだろうなと思いながら台本を読んでいました。自分は死ぬことがわかっているので、いくにいけない。逆に藤原は気持ちをまっすぐに伝えてくる男の子で、ひかりはそのまっすぐさに惹かれるんです。そこが藤原の魅力だなと思いました。

畑芽育が目指す女優像とは?

――畑さんのことも聞きたいのですが、ご自身はどんな学生だったんですか?

自分自身は勉強が大嫌いで苦手だったんです。当時大人の人たちに「勉強しておいたほうがいいよ」ってよく言われたんですが、その言葉が今になってやっとわかるようになりました。実は、高校生活には未練ありまくりです(笑)。

作品を通じて疑似体験はできるんですが、リアルな16歳から18歳までの3年間はやっぱり違います。あんなに輝かしいものはないなと自分でも思うんです。現役の子たちをみると、胸がぎゅっとなります。Z世代に向けて作られたドラマなので、このドラマを見て現役の高校生たちにも楽しんでもらえたらいいなと思います。

――主人公に重ねてですが、畑さん自身が今、この1年でやりたいことはありますか?

やりたいことはたくさんあります。カメラデビューしたいです(笑)。劇中でひかりもビデオカメラを持って、いろいろなことを思い出として撮っていくのですが、それがいいなって。最近、フィルムカメラも購入しました。現場でもみんなのことを、写真に撮らせてもらっているんです。今度はビデオカメラをやってみたいなと思っています。最近YouTubeなどでVlog(ブイログ)ってありますよね。そういう風に撮ったものを残すのもいいかなと思います。

――クリエイター気質のようなものがそもそも畑さんの中にあるのかもしれないですね。

わたし、このお仕事に就いていなかったら何をしていただろうと思うときがあるんですが、演技講師なのか、撮影スタッフでなのか、やっぱりこの業界にいたいという気持ちがあるんです。

――このドラマを経てこういう女優になりたいというのはありますか?

もっと大人になりたいです。今の自分にはない、人としての強さがもっとついてくればいいなと思います。強いというのは、近寄りがたいオーラがつくという意味ではなくて、馴染みやすく、親しみやすい女優さんでもあるけど、みんながついてくるような女優さんになりたいと、今回の作品を通じて特にそれを実感しました。今後も、仕事を通じてもっともっと成長できたらいいなと思います。

取材・文・撮影:名鹿祥史

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