ジブリ主人公役も話題!山時聡真が『最高の教師』にぶつける役者魂「ここで絶対に見せてやる!」

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ジブリ主人公役も話題!山時聡真が『最高の教師』にぶつける役者魂「ここで絶対に見せてやる!」

松岡茉優さんが主演を務めるドラマ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』(日本テレビ系、毎週土曜22:00~)に瓜生陽介役で出演中の山時聡真さん。最近では、7月14日に公開となったスタジオジブリ宮﨑駿監督最新作『君たちはどう生きるか』で主人公の声を務めたことでも話題となっている注目の若手俳優です。

卒業式の日に何者かに上階から突き落とされた教師・九条里奈(松岡)が、1年前にタイムスリップ。真相を突き止めるため、30人の生徒(=容疑者)と向き合っていく学園サスペンスドラマです。

第2話のラストで描かれた母親との対峙シーンには「全身全霊をかけて臨んだ」という山時さんに、撮影時の心境をインタビューしました。

※以下、ネタバレが含まれますのでご注意ください。

“瓜生陽介回”第2話撮影時の裏側「後悔はないです」

――もともと学園ドラマに出てみたかったそうですね。

昔からよく見ていたドラマに学園モノが多かったんです。『学校の怪談』『メイちゃんの執事』『35歳の高校生』、もちろん、今回と同じ福井(雄太)プロデューサーと鈴木勇馬監督の『3年A組―今から皆さんは、人質です―』もそうです。いろいろ見てきた中で憧れがあったのと、学園モノに出ていたみなさんが今、活躍しているのを見て、自分もそうなれたらいいなと思っていました。

――同世代の多い現場ですが、実際に入ってみていかがですか?

僕はクラスの中でも年下の方なんですけど、「一緒に頑張るぞ」というチーム感は年齢が近いからこそあるかもしれないです。熱量が高いメンバーが集まっているので、みんなで助け合いながら良いものをつくろうっていう意識がすごくありますね。

――演技面で刺激を受けるようなことも?

芦田(愛菜)さんの第1話の最後のシーンは、涙を流すことへの怖さや不安のようなものが一切なく、堂々としている姿に勇気をもらいました。自分が第2話で泣くお芝居をすることはわかっていたので、自分も絶対に芦田さんみたいにやってやるぞと。本当にみなさんから刺激を受けていますし、いろいろな要素を吸収していきたいと思っています。

――瓜生陽介というキャラクターをどう捉えていますか?

瓜生は空気が読めて、適応能力がある。「なるべく人生をいい方向に持っていこう」という気持ちがある人間です。周りに好かれようとしなくても、自然と好かれちゃうタイプなのかなと思います。

――ご自身とは近いですか?

「人生をより良い方向に持っていきたい」という考え方は一緒です。友達と仲がいいところも似てますが、弱みを執拗に隠す部分はあまり自分とは重ならないです。

――瓜生は抱えているものが大きいですからね。

そうですね。もし今、本当に辛い状況にある方が見てくださったときに、僕の芝居が“何かを伝える勇気”に繋がってくれたらいいなと思っています。

――第2話は瓜生メイン回でしたが、実際に演じてみていかがでしたか?

向坂俊二役の浅野竣哉さんは、以前『ZIP!』の『サヨウナラのその前に』でも共演していて既に仲が良かったので、相棒役がやりやすかった、というのがまずありました。だからこそ、最後に涙を流すシーンを撮る日は、「向坂が後から入ってきたときに新鮮な表情を出したい」というのと、「集中して1人の世界を作りたい」という思いがあったので、浅野さんとは絶対に話さないでおこうと決めていました。

本当に朝から一切喋らずに過ごして、ドライをしたときに一番良い芝居ができたんです。そのままリハと本番に臨み、みんなの芝居が合致して、そのシーンを撮り終えることができて。もともとは“母親に思いをぶつけるシーン”で涙が出るという台本だったんですけど、僕的にはその前の“向坂が僕に伝えてくれたこと”とか、“向坂が母を説得してくれたこと”にボロボロと涙が溢れてきてしまって。福井さんにそう話したら、「そこは瓜生の気持ちでやれればいい」と言っていただけたので、自由に演じることができました。

ドライ、リハーサル、本番と、福井さんは3回とも大号泣してくれたらしく、最後に「本当に素晴らしかったよ」とハグをしてくれて、嬉しさと安堵で僕も泣いてしまいました。あのシーンに後悔はないです。

――自分の芝居に後悔がないって、すごいことですよね。

皆さんの感想がすごく気になります。この記事が出る頃にはもう放送されているので、早くその僕になりたいです(笑)。

――みなさんからの反響も楽しみですね。

最近TikTokを始めたんです。第2話放送後に「どうでしたか?」とTikTokをあげる予定なので、ぜひ感想コメントを書き込んでもらえたら嬉しいです!

――松岡さんとのお芝居はいかがですか?

お芝居する中では“先生”として見えているので、その迫力に圧倒されるし、自分自身も負けずに応えたいという思いが大きくなっていきます。九条先生の言葉がグサグサと刺さって、瓜生の感情が爆発してしまうシーンがあったんですが、僕は絶対にミスしたくなくて、合間に滑舌練習をしていたんです。そしたら松岡さんがそれに気づいてくださって、福井さんや鈴木勇馬監督に「偉いんだよ、自分が映ってないときにもずっと滑舌練習をやってたの」と話してくれたみたいで。本当に小さな声で練習していたので、気づいてくださったことも、褒めていただけたことも嬉しかったです。

――先ほど「自由に演じた」というお話もありましたが、その分、役者としてやりがいを感じますか?

すごく成長できる現場だなと思います。まずは自分で考えさせてくれるし、わからないときには手を差し伸べてくれて、自分に落とし込ませてくれる。『3年A組』に出演されていた方々もそうですけど、この過程を経験することで、未来の自分を作っていけるのだなと。プロデューサーや監督との出会いの大切さを感じています。

――実際に経験して、みなさんが羽ばたいていく理由がわかったわけですね。『3年A組』のヒットもありましたし、そういう現場に参加するプレッシャーはなかったですか?

第2話へのプレッシャーはありましたけど、現場に入るプレッシャーはなくて、「ここで絶対に見せてやるぞ!」という気持ちでした。福井さんからも「山時聡真を世に知らしめてやれ!」と言われていたし、僕も自分のお芝居を皆さんに見ていただきたいと思っていたので、ワクワクとやる気がすごくありました。

――この作品は山時さんにとって、大きな作品になりそうですね。

ここで学んだことは将来にも役に立つはずですし、絶対に忘れない作品になると思います。

――今、現役高校生ですが、実際の学校生活はいかがですか?

「楽しい」の一言です。今は夏休みに入りましたが、僕は友達と話すのが好きなので、早く学校に行きたいです。今日も本当は、このあと誰かに会いたいくらいです(笑)。

――山時さんにとって、学校はどんな場所ですか?

素でいたい、と思える場所です。こういう仕事をしているけど、学校では普通でいたい。友達にも「俳優やっているのが信じられない」と言われていて、それは僕が素でいられている証拠なのかなと思うし、すごく嬉しいです。僕自身も、“素の自分”をあらためて確かめる場所なのかなと思っています。

(取材・撮影・文:nakamura omame)

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