原菜乃華『波よ聞いてくれ』TVerスピンオフは瑞穂の魅力全開「変な部分が全面に出てる」

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原菜乃華『波よ聞いてくれ』TVerスピンオフは瑞穂の魅力全開「変な部分が全面に出てる」

小芝風花さんが主演を務める金曜ナイトドラマ『波よ聞いてくれ』(テレビ朝日系、毎週金曜23:15〜※一部地域で放送時間が異なります)が、現在放送中です。

沙村広明さんの同名漫画を実写化した本ドラマ。小芝さん演じる鼓田ミナレが、彼氏に金を騙し取られて泥酔し、見ず知らずの男(=地元ラジオ局のチーフディレクター・麻藤兼嗣/演:北村一輝さん)に愚痴を吐き出したことで、あれよあれよと深夜ラジオの冠番組を持つことに。ラジオパーソナリティーとして才能を開花する姿を描きます。

TVerでは、そんなミナレの番組を放送している円山ラジオ(MRS)の制作部AD・南波瑞穂(原菜乃華さん)が主演を務めるスピンオフドラマ『荒波よ揉んでくれ~南波瑞穂のAD奮闘記~』の配信が決定! 今回、そのスピンオフの配信を前に、原さんにお話を聞きました。

瑞穂の特長は“自覚なき変”

――原さんは、登場人物の中で瑞穂が推しメンだったそうですね。彼女の推しポイントを教えてください。

多分、自分のことをすごく平凡で、面白みのない子だと思っているんですけど、はたから見ていたら「いや、あなたも十分変だよ?」と思われているところです。(物語の中では)ぶっ飛んでいらっしゃる方が多いから、瑞穂は一見、“振り回される側”に見えるのですが、ちゃんと彼女自体も変な子……というギャップが面白くて、好きです。

――実際に瑞穂を演じる中で、意識したことは?

周りのキャラクターが強烈なこともあって「どのように瑞穂の“ちょっと変な部分”を出していこう?」と、日々悩みながら演じています。特に、瑞穂の「変」は、他の方とはちょっと種類が違う。「自分は普通だと思ってるけど、じつは変」というところが面白いので、そこは意識してます。

――今まで原さんが演じてきたキャラクターとはまた違うのでしょうか。

社会人役が初めてでしたし、瑞穂の“変加減”の塩梅も調整しなければいけなくて……。難しいのですが、面白いなと思いながら演じています。

――彼女の注目ポイントを教えてください。

放送作家の久連木克三(小市慢太郎さん)さんに恋をしていることもあって、久連木さんのことになると様子がおかしくなる、というのは、純粋でけなげで、可愛いところですが、周りから見たらちょっと変。そこが瑞穂の魅力だと思うので、注目していただきたいです。

――撮影中に楽しみにしていることは?

詳しいわけではないのですが、ラジオは好きなので、裏側を見られるのが楽しいです。ずっとブースで撮影しているので、「このボタンはなんなんだろう?」と興味が湧いてきて(笑)。見たことのないスイッチがたくさんあるので、現場が終わるまでには、ちょっとは分かるようになりたいなと思っています。

――今回はAD役です。撮影をしていても、スタッフ側に目を向けてしまうのでは?

「現場でどんなふうに声を出しているんだろう」とか「どう動いていらっしゃるんだろう」と、細かく見るようになりました。

――ご自身が体験すると、その仕事に対してのリスペクト度合いが増しそうです。

そうですね。取材をするとき、瑞穂はハンディカメラを持っているのですが、本当にカメラが重くて、筋肉痛になっちゃうんです。重いものを持って撮影してくださっている方々をはじめ、スタッフさんには感謝してもしきれないなと思いました。

原菜乃華が語るTVerライフ

――瑞穂は、3匹の亀を愛でているそうですが、原さんご自身がプライベートで愛でているものは?

11歳下の妹がいて、すごく愛でています。最近はピアノを頑張っていて「聞いて!」と私のところにやって来るのが可愛いですね。お手紙をくれたり、私が好きと言ったキャラクターグッズを買ってきてくれたり……。あと私が出演した映画の主題歌を「今度、ピアノの発表会で弾くんだ」と言ってくれたときは嬉しかったです。

――ドラマはラジオ局が舞台です。原さんがプライベートで聴いているラジオ番組を教えてください。

その時々によって違うのですが、芸人さんの番組、『オールナイトニッポン』、一般の方が日記感覚でやっていらっしゃるPodcastsをお散歩しながら聴いています。

――改めてどんなところにラジオの魅力を感じますか?

たとえば芸人さんの番組だと、いわゆる身内ノリというか、パーソナリティーのおふたりにしか分からない“面白さ”に自分も入っていけるところですね。ラジオを聴いていると、長年の友だちが増えた感覚になるんです。ひとりでもひとりじゃないというか、常に友だちの声を聞いているようなあたたかさがあるし、すごく楽しいです。

特に人の笑い声が好きで、それを聞いていると、気持ちが晴れやかになって前向きになるので、ちょっと落ち込んだことがあったときは、ひたすらラジオを聴きながら歩いていますね。

――今回、TVerで主演のスピンオフ作品の配信が決まりました。感想を教えてください。

(取材時点で)まだ撮影はしていなくて、台本を読ませていただいたんですが、「めちゃくちゃ面白い!」というのが正直な感想です。瑞穂の変な部分が全面に出されるお話なので、「これからどういう風にしようかな」と思っています。すごく楽しみです。

――TVerでは、どんなときに、どんなジャンルの番組を見ていますか?

電車の中や移動中によく見ています。特定の番組を見る習慣がないんですけど、TVerさんにはいつもお世話になっていて……。というのも、よく録画をし忘れるんです(笑)。ドラマの1話とか、大体見逃しているので、TVerさんで全部見るということはよくあります。

――最後に本作の見どころを教えてください。

先の読めないカオスな展開が魅力です。主人公のミナレさんが予想のできない行動を次々ととるので、私たちも常にハラハラドキドキしています。彼女を見ていると笑顔になるし、「どんなことでも、なんとかなるな」と思えるので、ハッピーな気持ちで土日を迎えられるドラマだと思います。

――ミナレさんも素敵な方ですよね。

そうですね。思いきりが良くて、間違ったことをしたら、すぐに「すみません!」と謝るところが素敵です。失敗したその後が大事だよね、と教えてもらっている気がします。

取材・文:浜瀬将樹
写真:フジタヒデ

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