杉野遥亮、草彅剛に救われた『罠の戦争』での現場「3、4回ハグしました」

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草彅剛が主演を務める『罠の戦争』(カンテレ・フジテレビ系、毎週月曜22:00~)の最終話(第11話)が3月27日に放送。私設秘書・蛯沢眞人​​を演じる杉野遥亮が同日行われた取材会に出席し、​​草彅への思いや、最終話の見どころを語った。

前回の第10話で、献身的に支えてきた鷲津亨(草彅)の秘密を知り、「許さない!」と吐き捨てた眞人​​。ドラマの撮影に入る前からすでにこの設定を聞いていたという杉野は、気持ちのつくり方について「最初からすべての台本をもらっているわけではないのですが、どれだけ内面をつくれるのかが勝負になっていました。右往左往しながら演じていたので、結果的にそれが眞人​​(の人柄や行動)とリンクして良かったなとは思っています」と振り返った。

主役・草彅との共演については「贅沢だったし、ずっと頑張りたいなと思っていました」としつつ「“演技って難しいな”と思うこともいっぱいあるんですけど、エネルギーやオーラが変わる草彅さんを目の前にすると、それに引っ張ってもらった感覚があって、勝手に“マネしたいなー”と思っていました。草彅さんが積み重ねてきたものにくらべれば、自分はまだまだだと痛感したけど、俳優としては幸せ(な時間)だったのかなと思います」と回顧。

撮影中は思ったような演技ができず、落ち込むことも多かったそうだが「僕の様子を見て、草彅さんが温かい言葉をかけてくださるんですよ。そういうところに救われたし、一緒にお芝居しているときにも“楽しい”と思えたので、自分的には良かったなと思います。この間お会いしたんですけど、3、4回ハグしました(笑)。そういった先輩や共演者の方になかなか出会うことがないので“本当にありがとうございます”って感じですね」と笑顔を見せた。

杉野遥亮
杉野遥亮

草彅はもちろん、本作には俳優の大先輩も多く出演。「財産だった」と語る杉野は「みなさんのエネルギーがすごかったから、それを体感したくて、(鴨井ゆう子役の)片平なぎささんと草彅さんのシーンとか、いろいろな先輩のシーンを見に行っていました」と明かした。

最後に杉野は、最終話について「『罠の戦争』は人間ドラマというか、人の在り方がちゃんと描かれているなと思っていて。眞人​​にも感情の決着がつくのかなとちょっと思っていますね。僕、(夫の鷲津を支える)可南子(井川遥)さんが素敵だなと思っていて……。井川さんも伝わってくるお芝居をされていますが、人もお芝居も“心”が大事だなと思いました。ホロっとしたり、スカッとしたりする最終回になっていると思います」と述べていた。

なお、現在民放公式テレビ配信サービス「TVer」では、第1話やドラマプレゼンター赤ペン瀧川による各話を振り返るダイジェスト動画なども配信中。​​

(取材・文:浜瀬将樹)

<最終話あらすじ>
鷲津亨(草彅)を陥れるために怪文書をばらまいた犯人は蛯沢眞人(杉野)だった。その動機が、亡くなった兄の陳情を鷲津が取り合わなかったことだと察した蛍原梨恵(小野花梨)は、眞人に当時の状況を説明。しかし眞人は、納得するどころか、秘書として尊敬できる先輩であり、ひそかに思いを寄せる梨恵が、真実を知りながら鷲津をかばっていたことにショックを受け、もう誰も信じられないと、ある場所へ向かう。

一方、副大臣のポストを逃したことで鷹野聡史(小澤征悦)と決裂した鷲津は、総理官邸に呼び出される。竜崎始(高橋克典)によると、すっかり欲深くなった鷹野が、現在のポストに飽き足らず、さらなる権力を手にしようと竜崎の周辺をかぎまわっているという。竜崎から、鷹野を黙らせるためのスキャンダルをつかめと命じられた鷲津は、今後のためにもなんとか総理に恩を売ろうと、早速、梨恵に鷹野の身辺を探るよう指示。すると梨恵は、やりきれない表情で、ある人物に相談を持ちかける。

息子・泰生(白鳥晴都)の事件をきっかけに、永田町にはびこる悪しき秩序を排除すべく国会議員にまで上り詰めた鷲津。しかし、次第に権力という名の魔物に取りつかれ、さらなる力を欲するようになると、代議士・鷲津亨を支えてきた秘書や、志を同じくして闘ってきた鷹野や熊谷由貴(宮澤エマ)、そして可南子(井川)との関係にも異変が!? 権力にとらわれた鷲津に待ち受ける未来とは――!?

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