萩原利久&八木勇征『美しい彼』続編に歓喜「シーズン1以上に反響が気になる」

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萩原利久さんと八木勇征さん(FANTASTICS)がダブル主演を務めるドラマイズム『美しい彼』(シーズン2)(MBS、毎週火曜24:59~/TBS、毎週火曜25:28~)が、2月7日(火)よりスタートします。

原作は、「流浪の月」で本屋大賞2020を受賞し、「汝、星のごとく」が直木賞候補に選出された作家・凪良ゆうさんの同名小説。2021年11月から放送されたシーズン1は、“陰と陽”正反対な男子高生の恋心が瑞々しく、美しく描かれ、国内外のファンを魅了。4月7日(金)には、『劇場版 美しい彼~eternal~』の公開も控えています。

シーズン2で描かれるのは、シーズン1の“その後”であり、劇場版へと繋がる物語。前作に続き、無口で周囲に馴染めない平良一成を演じる萩原さんと、圧倒的カリスマ・清居奏を演じる八木さんが、続編への本音と撮影秘話を明かしてくれました。

萩原利久、八木勇征
萩原利久、八木勇征

――「シーズン2が決定した」と聞いたときのお気持ちは?

萩原:シーズン1が終わった段階で「続編をやりたいね」という話はしてたので、もちろん嬉しかったんですけど、想像の倍どころじゃないくらい早かったので「えええ、もう!?」みたいな(笑)。

八木:そうね(笑)。撮影開始は(シーズン1から)1年くらい空いたけど、「続編をやる」と聞いたのはオンエアが終わってからそんなに経っていなかったので、最初の率直な感想は2人とも……。

萩原・八木:はや!(笑)。

萩原:反響は僕ら自身も感じていたし、思っていた以上の反響があったんだなと。

八木:嬉しいね。

八木勇征「“平良を待ってる”という面では一歩成長したのかな」

――平良は高校生から大学生へ、清居は高校生から俳優へ。少し大人になった2人ですが、演じる上でどんなことに気をつけましたか?

八木:清居は、結構大人になっているんです。清居が大人になりすぎて、平良に対して求めるハードルがぐっと上がってるんですよね。平良の強さに清居が折れちゃうこともあるんですが、「自分と同じフィールドで写真を撮ってほしい」とスタンスは絶対に変わらない。「こっちまで来い」と平良を引っ張ってあげるというか、“平良を待ってる”という面では一歩成長したのかなと思います。

萩原:平良の場合は「逆に変わらない方がいいのかな」と、やりながら感じていました。実際は撮影までに1年空いているので、やっぱり自分自身に変化があって。もちろん高校生から大学生になっているので、平良にも多少の変化はあるにせよ、それ以上に変わってしまう気がしたんです。清居が変わっているので、自分が取り残されてる感だったり、またそれによって考え込んだり……そういうことに関しては、芯になる土台の部分は変えないほうがいいのかなと。「大人になった」というステップを明確には出さずに、その時その時、平良が受けた周りの環境の変化による刺激を、見逃さずにキャッチすることを意識していました。

萩原利久、八木勇征
萩原利久、八木勇征

――シーズン2の撮影中に、印象的だったエピソードを教えてください。

萩原:シーズン1は家のシーンをずっと1人で撮っていたので、“誰かがいる”というのが明確な違いでした。ほぼ朝から晩まで、1人で清居のことでグズグズグズグズしていたけど、シーズン2では清居が常に横にいて、会話があって。生活の中に清居がちゃんと入ってきていることが全体的に印象的というか、同じ場所だからこそ変化に敏感だったし、すごく大きいことだったなと思います。

八木:シーズン1では、平良が清居の写真にお布団をかけてあげてトントンするんですよね。(シーズン2では)一緒に住むことになって、実際に清居に布団をかけてあげる。それが実現したのを見たとき、「ああ平良、よかったね」って思いました(笑)。本当にヤバい奴で終わらなくてよかった。衝撃的だったよ、あれは。

萩原:うん、よかったよ(笑)。

――シーズン1からシーズン2までの1年間に、おふたりで食事に行くなどはしましたか?

八木:もちろん! 合間を縫って行ったよね。

萩原:「あ! 今行ける!」みたいな(笑)。

八木:「行く、行く、行く!」ってね(笑)。利久はFANTASTICSのライブも僕が出演した舞台も全部来てくれました。

萩原:だから撮影まで1年空いてはいましたけど、久しぶり感はそんなになかったよね。

八木:うん。まぁ、平良には久しぶりに会ったかな!

萩原利久と八木勇征が思う“ひらきよコンビ”の魅力とは?
萩原利久と八木勇征が思う“ひらきよコンビ”の魅力とは?

――おふたりが思う“ひらきよコンビ”の魅力についても聞かせてください。

萩原:こっちが気になります……どこですかね?

八木:いい意味で、普通の会話もコントっぽく見えるところかな?

萩原:そうね。シーズン2の台本を読むと、やり取りが脳内で再生されるのよ。

八木:たしかに。

萩原:自分の中で平良と清居のやりとりがすごい定着してるというか、入ってきてるなっていうのは感じました。でも、魅力……教えてもらえますか?

八木:ファンの方の声を聞いて、「これが魅力なんだ」と思うことがたくさんありますが、お互いに依存性のある“好き”なんですよ。清居は独占欲が強くて嫉妬もめちゃくちゃするし、平良に関しては清居を崇拝するほど好きで。でも、共通するのは依存性。見ている方はそういうところを自然に感じ取ってくれているんじゃないかなと思います。

萩原利久「近くにいるのにすれ違い続ける面白さはある」

――あらためて、シーズン2の見どころは?

萩原:シーズン1でいろいろとすれ違いながら、6話かけてようやく結びついた2人がどうなっていくのか。続きとして、シンプルに楽しんでいただけるかなと思います。プラス、やっぱり平良と清居は、平良と清居で。

八木:変わらないんですよね。

萩原:変わっていないゆえに、近くにいるのにすれ違い続けるので、それを傍から見るおもしろさはあると思います。シーズン1のときは、完結に向けて1話ごとにスタートと終わりが明確にある感じだったんですけど、今回はゴール地点が映画なので、ドラマだけどちょっとグシャッとしたものが先々に続いていく。それがアリだったのも、ドラマとしておもしろい部分かなと思いますね。

八木:利久が言うように、シーズン1は1話ごとにゴールしていく感覚でしたが、シーズン2は映画という一つのゴールに向かっていく感覚で撮っていました。それでも、やっぱりぶつかり合いはあるんです。清居の思いもあるし、平良にもどうしても譲れないものがある。お互いに距離感が近くなっているからこそ出てくる問題もたくさんあるので、そこがシーズン2の見どころかなと思います。

萩原利久、八木勇征
萩原利久、八木勇征

――最後にメッセージをお願いします。

八木:シーズン2ができること、そして映画化が実現することは本当に嬉しいですし、みなさんが応援してくださっているおかげです。みなさんに楽しんでいただけるような作品になっていると思いますので、また『美しい彼』の世界に一緒に飛び込んでいただけたら嬉しいです。

萩原:日本の方からも、海外の方からも、本当にたくさんお声をいただいたおかげで、こうして続編が実現しました。僕も続編というものをやるのは初めてでしたが、“待ってくれている人”がいる作品なので、クランクイン前から「その方たちを裏切ることのないようにしたい」と言っていて、それを常に念頭に置いて撮影に臨んでいました。そういう方たちにちゃんと届くといいなと思いますし、僕はシーズン1以上に感想や反響が気になります(笑)。自信を持って皆様にお届けできるんじゃないかなと思いますので、ぜひぜひ“その後”を見ていただけたらと思っております。よろしくお願いします。

(取材・文:nakamura omame)

■萩原利久 スタイリスト:鴇田晋哉 ヘアメイク:カスヤユウスケ(addict_case)
ジャケット¥49500 ニット¥20900 その他スタイリスト私物

■八木勇征 スタイリスト:伊藤省吾(sitor) ヘアメイク:大貫希代美(Luana)

<第1話あらすじ>
紆余曲折の末、恋人同士となった平良一成(萩原)と清居奏(八木)は、平良が住んでいた一軒家で同棲を始めていた。穏やかに月日は巡り……平良は大学4年生に、清居は新人俳優として日々奮闘していた。一方で、平良の信仰にも似た“偏愛”は変わらず、変装をして清居の出待ちをしていたり、狂ったように何度も清居の出演作を観ていたり……、きてほしいところで下がり、下がるべきところでニュースタイルな関白宣言をかましていて、美しく傲岸なキング・清居の悩みはつきない。ある日、清居は平良をデートに誘い、ファッションブランドのレセプションパーティーに行くことに。しかし、清居が少し目を離した隙に、平良はモデルのカンナ(高石あかり)と2人きりに……!?

「好きで、好きで、好きすぎて、満ち足りない。十四番目の月みたいなこの気持ちは、この先も永遠に続いて自分を切なくさせるんだろう」

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