高橋文哉『女神の教室』で二面性のある難役「試されてる感があった」

公開:

北川景子が主演を務めるドラマ『女神の教室~リーガル青春白書~』(読み:テミスのきょうしつ/フジテレビ系、毎週月曜21:00~)の第4話が、1月30日に放送、及び民放公式テレビ配信サービス「TVer」で無料リアルタイム配信される。実務家教員として派遣されてきた裁判官・柊木雫(北川)が指導するロースクール(法科大学院)の学生・真中信太郎役を演じる高橋文哉がこのほど取材に応じ、北川ら共演者とのエピソードや、“優等生に見えて裏の顔がありそう”とSNS上でも話題の真中役との向き合い方を語った。

高橋はリーダー的存在ながら、時折見せる裏の顔が話題の真中について、「ヤバいなとは思います(笑)」と正直に打ち明け、「真中みたいな性格の悪さは誰しもがあるけど、みんな言わなかったり、顔に出さなかったり、我慢をしてるだけ。真中はそれを出していったほうが自分にプラスになるという考えで、ちょっとボソッと吐いてみたり、1人のときに全部吐き出してみたりしている」と分析した。

さらに、「真中は人として全うに生きてるというか。素直に、自分が居やすいように、自分なりにたくさん研究したこともあるだろうし」とコメント。もし、同じクラスに真中がいたら「めちゃくちゃ友達になれると思います。裏の顔を見れば」とし、物事をはっきりと言う真中に対して「スカッとする部分もあったりするじゃないですか。ただ、言うべきところを選ぶように指導しますね」と笑った。

高橋文哉
高橋文哉

ロースクールの学生を演じるキャストたちとは「本当に役柄のような近づき方でした」と、徐々に仲を深めた様子。「前田旺志郎が常に盛り上げてくれているので、援護射撃をしながら、みんなでワイワイしてる感じです」と笑顔を見せた。また、『仮面ライダーリバイス』で主人公を演じて以降、初のドラマ出演となる前田拳太郎とは、以前から食事に行く間柄だといい、「一緒に現場にいるのが最初は不思議だった」と高橋。自身も同じく『仮面ライダーゼロワン』で主人公を演じた経験があるだけに、「(前田拳太郎が)すごく頑張ってるので、その背中を見て僕も頑張らなきゃなと思います」と刺激を受けているとのこと。

一方で、学生役の南沙良河村花に北川と山田裕貴を含めた7人で話しているときには「よく、一人ひとりの人間性の話になるんですよ。なんでかはわからないですけど(笑)」と明かし、「北川さんから『すごく似てる』って言われて。僕のちょっとした悩みとかを聞いて、『自分もそう感じていた時期があった』と背中を押してくれました」と報告。山田とは2020年に『先生を消す方程式。』で共演して以降、プライベートでも交流があるそうで、「現場で見る裕貴さんの背中は変わってなくて、勝手に嬉しかった」とほほえんだ。

これまでにも幅広いキャラクターを演じてきた高橋だが、「二面性がある役は、役者として嬉しい役。役に大小はないけど、真中の役をもらったときには試されてる感があって」と回顧。「真中はサイコパスではなくて、素直でプライドが高い男の子。自分を守るために自分を犠牲にしてしまっているような子なので、その苦しさや、キラキラさみたいな振り幅を、ひとつの役として求められていることが嬉しかった」と続け、「表と裏の中にも、絶対に表と裏がある。その計算高さが難しい」と話した。

「この仕事をしている上で、“振り幅”という言葉は嬉しい」と語った高橋だが、目指す役者像については「こうなりたいっていうものは明確にはない」とも。その上で、「求められたものに対して、どんどん柔軟になっていきたい」と力を込めた。

高橋文哉
高橋文哉

最後に、1月30日に放送される第4話について「僕が1、2、3話で作り上げてきた真中の集大成」とアピールし、「今までとは違って、表情の移り変わりや心情の変化がすごく見える」と予告。「1人になった瞬間と、人に見せている表情の違いとか、苦しさみたいなものを散りばめられたらいいなと思いながらお芝居していました」と撮影を振り返り、「1、2、3話は嫌われるような役だったと思うんですけど、4話だけは寄り添ってあげてほしくて。そうしたらそれ以降、真中の魅力に気づいてもらえると思う」と呼びかけた。

(取材・文:nakamura omame)

<第4話あらすじ>
藍井仁(山田)のゼミの選抜テストが、予定より前倒しで実施されることに。藍井ゼミに何としてでも入りたい学生たちは、柊木雫(北川)の講義でも授業そっちのけでテスト対策に夢中になってしまう。真中信太郎(高橋)らも選抜テストに備える中、藍井から照井雪乃(南)が実務演習を辞めたと聞かされ動揺。柊木は学生たちの焦りを察しながらも、新たな事案を提出する。

今回柊木が学生たちに課すのは、民事事件に関する事案。とび職の一人親方Aが元請け業者の工務店B社から依頼を受けて仕事中、マンションの2階から転落してケガを負い、1か月後に硬膜外出血を起こして急死。原因は転落事故だった。Aの妻は転落防止ネットの設置を怠ったB社に損害賠償請求したが拒否されている――。どのような結論が妥当か検討するよう学生たちに指示した柊木。

そんな中、真中は久しぶりに会った学生時代の友人たちとの飲みの場で一流企業に就職した彼らの近況を知り、友人と自身の状況を比較して焦りを募らせる。さらに妹の美羽(山口まゆ)からは、真中自身が学生時代に就職活動で失敗した会社から内定をもらったと報告される。

ついに選抜テスト当日。予想以上の問題数が出題される中、スラスラ問題を解く雪乃、そして考え込みながらも解き進める桐矢純平(前田旺志郎)、水沢拓磨(前田拳太郎)、天野向日葵(河村)たち。一方、真中は最近のイライラから問題に集中することが出来ないうちに時間が過ぎてしまい……。

画像ギャラリー

PICK UP