高橋一生と橋爪功がバディのような父子関係を熱演『6秒間の軌跡 』スタート!

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高橋一生橋爪功が出演する土曜ナイトドラマ『6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱』(テレビ朝日系、毎週土曜23:30~)が1月14日よりスタートする。本ドラマは花火師親子の不思議な日常と、彼らと接して影響を及ぼしていくひとりの女性の心の成長を描き出す、一筋縄ではいかないホームコメディファンタジー。放送を前に本ドラマの見所や押さえておくべきポイントを紹介していく。

地方都市で代々続く煙火店(=花火店)を舞台とする本ドラマで、高橋と橋爪は、四代目となる花火職人の父・望月航(こう)と、その息子・望月星太郎(せいたろう)に扮する。コロナ禍で花火の仕事が減り、今後の煙火店の先行きを心配する二人だったが、そんな矢先に父の航は自宅で突然倒れ、星太郎に「すまん」という意味ありげな一言を残して他界してしまう。

星太郎は父の死後、ひとり途方に暮れるが、数か月後、煙火店に不思議な雰囲気を纏った女性・水森ひかり(本田翼)が現れる。ひかりは航が生前に煙火店の売上挽回のために配っていた“個人向け花火”のチラシを手にしており、星太郎に大金を手渡してその“個人向け花火”の仕事を受けて欲しいと依頼をしてくる。“個人向けの花火”の依頼には少々及び腰だった星太郎だが、ひかりの不思議な雰囲気に惹かれるように仕事を受けることに。しかも、そんなタイミングでなぜか死んだはずの航も突然星太郎の目の前に現れ、星太郎を翻弄し始める。

煙火店を舞台に、ただただ父と息子、そこに現れる一人の女性との交流や登場人物の心の成長を描くだけなら、なんの変哲も無いホームドラマで終わってしまうところだが、意味ありげな言葉を残した父・航が突然蘇ってくるという奇想天外なファンタジー要素を加えたことで一気にポップで、魅力的な展開へと発展していく。

星太郎を演じる高橋と航を演じる橋爪の相性も抜群。星太郎のどこかネガティブでおっちょこちょいな性格に対し、航は開けっぴろげで、皮肉屋。星太郎とは対照的にお気楽主義だ。時に星太郎を皮肉りつつも、愛情あふれる眼差しで、何事にも腰の重い星太郎の背中を押す存在に。実は二人の共演の企画は舞台で高橋と共演した橋爪が、自ら「一生とドラマをやりたい!」と本ドラマの中込卓也プロデューサーに声をかけたことから始まったといい、二人の絶妙な掛け合いや、テンポの良さもそんな背景から生まれたものなのかもしれない。

ひかりの唐突で、謎めいたキャラクター性も物語を大いに魅力的なものに変えている。職人気質で、かつ消極的な星太郎とは真逆の性格で、航と同様に星太郎を翻弄する存在に。垢抜けたイマドキの女性であるひかりは、父の死で時が止まったかのような煙火店の沈んだ空気をその後、一転、変貌させていく。ひかりが“個人向けの花火”を何の目的で依頼してきたのか、また、なぜ突然星太郎の前に現れたのかなど、興味の尽きないストーリー展開も素晴らしい。

主題歌はケツメイシの新曲「夜空を翔ける」が採用されており、これもドラマのポップな雰囲気作りに大きく貢献している。コミカルだが、どこかほんわかとし、なぜか切なくも温かくもある本ドラマ。1話を見れば、その後の展開に興味を抱かざるをえない作品となっている。3人の絶妙な掛け合いとその後にぜひ注目して見てほしい。

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