『silent』村瀬健Pが肌で感じるドラマ新時代の幕開け「歴史の変わり目のドラマになった」

公開: 更新:
『silent』村瀬健Pが肌で感じるドラマ新時代の幕開け「歴史の変わり目のドラマになった」
「TVerで学ぶ!最強の時間割」を見る

TVer初の完全オリジナル番組『最強の時間割 ~若者に本気で伝えたい授業~』(毎週金曜12時配信)#3、#4に、木曜劇場『silent』の村瀬健プロデューサーが登場。収録を終えた村瀬氏が取材に応じ、番組の見どころや『silent』を経て感じたドラマ業界の変化について語った。

様々な業界のトップランナーを先生として招き、今後様々な出来事に向き合っていく学生、社会人に、「知っておいて良かった」と思える“考え方のヒント”を届ける本番組。生徒のサポーターとして、ラランドサーヤニシダ櫻坂46田村保乃も出演する。

番組出演にあたり、「『本当に僕でいいの?』と思いました……と言いつつ、僕はTVerに結構、貢献したと思っているので(笑)、そのご褒美なんだろうなと思っています」と村瀬氏。実際、『silent』はTVerの見逃し配信再生数の歴代記録を大きく更新するなど、快進撃を続けている。「このドラマの一番の意義は、新しい“評価の物差し”を作ったことだと思うんですよ」と語る村瀬氏は、視聴率だけでなくVODの再生数もドラマの評価基準のひとつになったことを感じているといい、「『silent』は、再生回数でちゃんと評価してもらえた初めての作品だと思いますし、本当に歴史の変わり目のドラマになった」と熱を込める。「だからTVerには、すごく感謝しています。TVerがなかったら、僕はどうなっていたんだろう」と笑みをこぼした。

『最強の時間割』では、村瀬氏のこれまでの経歴やドラマプロデューサーの仕事内容についても明かされる。「おかげさまで時々、高校や大学で喋らせてもらうこともありますが、やっぱり大人になるのは不安だったり、怖かったりするんですよ。だから僕みたいに、本当に自分の好きなことをして、楽しんで生きている大人もいる、というのを見て安心してほしいです。『こんな奴もいるんだ』と思って勇気を持って社会に出てきてほしいので、そういう悩みを抱えている人、『自分なんかに何ができるんだろう』『俺なんか何もない』と思っている人にこそ観てほしいですね」とメッセージを寄せた。

もちろん、番組では『silent』の撮影秘話もたっぷりと披露。「『そんなに言っていいの!?』というくらい、今回は心を許して話してしまいました。なぜなら、感謝しているTVerだから。そして、自社のフジテレビじゃないから(笑)。ここでしか聞けない話をたくさんしているので、ぜひ楽しみにしていただければと思います」と呼びかけた。

そんな『silent』については、最終回に向けて早くも「ロス」を心配する声が上がっている。『北の国から』の大ファンだという村瀬氏は、「僕の中で一番いいドラマは、純や螢、五郎さんのように、登場人物たちは今どうしてるんだろうと思ってもらえるドラマだと思うんです」といい、「たとえば『木更津キャッツアイ』や『池袋ウエストゲートパーク』は、その場所に行くと、あの登場人物たちがまだ生きているんじゃないかと思わせてくれる。このドラマも、世田谷代田に行けば紬や想がいるという気持ちになってくれたらいいなって。みんなの心の中で『silent』が残り続けていたら嬉しい」と話した。

最後に、『silent』の大ヒットを受けて「今後のプレッシャーはないのか」と尋ねると、「プレッシャーしかない」と笑う村瀬氏。今回は新人脚本家・生方美久氏を大抜擢したが、「今度は『生方美久と僕でやります』と言ったら、みんなに『出てもいい』と言っていただけると思うので、そういった意味で“武器”ができたというのは幸せです。ラッキーというよりも、そのために頑張ってきたところがあるので」とコメント。

一方で、「僕は代表作を更新できなくなったら引退しようと思っているんですけど、今度ばかりは危ないですよね。今まで、『14才の母』の村瀬、『信長協奏曲』の村瀬、『いつ恋』の村瀬だったものが、おそらく『silent』の村瀬に変わるじゃないですか。これを更新できなかったときには引退なので、たぶん引退のときは近いと思います(笑)」とユーモラスに語った。

村瀬氏の仕事との向き合い方や、『silent』の意外な裏話が次々飛び出す『最強の時間割 ~若者に本気で伝えたい授業~』は、#3が12月16日、#4が12月23日より配信。

PICK UP