高橋健介、“記憶に残る俳優”が目標『デブラブ』ではヒロイン巡り三角関係に!? 【連載PERSON】

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人生に影響を与えたテレビ番組を軸に、出演作品の話題からその人のパーソナルな部分にも迫るインタビュー連載「PERSON~人生を変えたテレビ番組」。今回は、3時のヒロインかなでさんと超特急草川拓弥さんがW主演を務める『デブとラブと過ちと!』(TOKYO MX、毎週月曜22:00~/BSフジ、毎週土曜24:30~)で松陰寺尊(しょういんじ・たける)を演じる高橋健介さんです。

高橋さんは、高校在学中に俳優としての活動を始め、2014年に舞台『ハマトラ』で舞台初主演。ドラマ『ウルトラマンX』にて主演の大空大地役を務めテレビ初出演を飾ると、その後もミュージカル『刀剣乱舞』や『テレビ演劇 サクセス荘』など他ジャンルの作品に出演するなど、今もっとも勢いのある俳優の一人です。

TOKYO MXのドラマ枠「ドラマニア!」で放送される『デブとラブと過ちと!』は、容姿など、コンプレックスの塊となっていたヒロインの夢子(かなで)が、ビルの屋上からの落下をきっかけに、以前と180度違う女性に変貌。超ポジティブになった夢子によって周囲の環境も大きく変わっていくというストーリー。夢子が勤めるお菓子メーカーの副社長・結城圭介を草川さんが演じ、ベンチャー企業から夢子と同じ部署の企画部にやってくる松陰寺を高橋さんが演じます。松陰寺は、夢子のポジティブさに惹かれ、弟子入りを志願してしまうという役どころでもあり、夢子、結城、松陰寺の三角関係にも注目です。

今回、高橋さんにドラマの見どころや、撮影の様子、本作への意気込みなどを聞きました。

かなでさんこそが“夢子”

――コメディ要素がすごく多い作品です。今回の松陰寺尊を演じるにあたってご自身で工夫した点はありますか?

ミステリーではないですし、心理戦があるわけでもないので、“見たまんま、読んだまんま”で演じるのが一番なのかなと思っていました。コメディ要素に関しても、こちらで何か足してしまうと寒くなってしまいそうで、台本通りそのまま演じるのがいいと思いました。

――撮影に入る前に大切にしていることはありますか?

“現場がピリピリしても自分はピリピリしない”ということを心がけています。制作現場に入ると、緊張感のある場面が出てきます。今回の現場はタイトなスケジュールだったのですが、かなでさんがご自身のもともと持っている明るさで現場を支えてくださって、スタッフさんもみんな笑顔になっていました。素晴らしいなと思いましたし、自分が座長の時は絶対にああいう風にありたいと思いました。

――かなでさんとは初共演ですが、第一印象はいかがでしたか?

テレビのイメージそのままでした。裏表もなく、ずっと“かなでさん”で、かなでさんこそが“夢子だ!”と思いました。

――そのかなでさんが演じた夢子のキャラクターについてはどんな印象を持ちましたか?

なかなか現実世界にはいない人。どんなことにもポジティブで、リアクションも大きくて……そういう人を見ると、イタイな、恥ずかしいなと思う人もいるかもしれない。でも、どこかでみんな夢子のような性格や生き方に憧れている部分があると思うんです。夢子のようにできないから妬んだり、ひがんだり、嫌味を言ったり……。僕はむしろ憧れているんだったら周りの目なんかは気にせず、みんなが夢子のようになってほしいなと思います。

――夢子に女性としての魅力は感じますか?

自分の奥さんにしたいかと言われると違うかもしれないですが、友達として結婚式に呼びたいし、なんなら自分の結婚式で挨拶をしてほしいタイプです(笑)。でも、夢子の結婚も全力で祝いたいし、夢子が「こういう人いいな」と相談してきてくれたら全力でサポートしてあげたい。でも、夢子と二人きりで食事に行ったら、もしかすると何か感情に変化があるかもしれないです。

恋愛で“負け戦”はしない?

――高橋さんはどういう女性に惹かれますか?

僕、子供がすごく好きなんです。電車で子供が泣いて、そのことに嫌悪感を抱いているような女性は苦手で、むしろ泣いている子供をあやそうとする人がタイプです。自分がそういうタイプなので。それと、食事に行った時、基本的に僕がごちそうしますが、相手が財布を出そうとするかどうかは気になります(笑)。お金を出そうとしたら「いいよ、いいよ」と僕が断って、「えー、でも」……と、出す出さないのやり取りを2往復くらいするような子がいいです。あいさつと一緒で、形式的なことなんですが、そのやり取りを2往復くらいすると、本当に出そうとしたのかなって。2回来てほしいです(笑)。

――このドラマのような三角関係のようなシチュエーションになったらグイグイいくタイプですか?

僕自身は絶対にいかないです。ドラマでいうと、僕が結城副社長だったらいっているかもしれません……というのも負け戦をしたくないです(笑)。松陰寺としてだったら、戦略的には、夢子の相談をめちゃくちゃ聞いて、気づいたら僕のことを好きになっているみたいなパターンかな……。自分が好きでいくというより、気づいたら向こうが好きになっているという作戦がいいです。傷つきたくないんです(笑)。

――その点において、松陰寺についてはどんな印象を持っているんですか?

松陰寺はすごいと思います。だって、ずっと夢子に球を投げ続けますから(笑)。それはリスペクトするところだなと。

――松陰寺は自分に近いですか?

性格が明るいところは似ていると思います。でも、僕はどんなに球を投げても告白はしないと思います。負ける可能性があるので(笑)。最後に僕から告白はしたいと思うのですが、女性が「いい加減そろそろ言ってよ」という空気感を出してきたタイミングを狙って言います(笑)。

役者から広がる仕事の可能性

――高橋さんとテレビの関わりについても聞かせてください。高橋さんは過去に、自分を形成する上ですごく影響を受けたなというテレビ番組はありますか?

僕はテレビドラマが好きで、『花より男子』なんかは大好きでした。今のようにTVerもない時代だったので、学校で「あれ、やばくない?」という会話をするのが当たり前でした。でもようやく今、役者仲間で「『silent』見た?」などと話ができるようになりました。TVerがあるから、仕事で見られなくてもあとで見られるので、よかったなと思います。

――過去に見たドラマで、自分が役者になるきっかけとなるような憧れの俳優さんはいましたか?

それはいないかもしれないです。役者視点で見たら凹むことはありますけど(笑)。ドラマでいうと、『流星の絆』は二宮和也さんが25歳頃の作品でしたが、それを自分が25歳の時に見て凹みました。僕、今こんな演技できるのかなって。『クローズZERO』でいうと、小栗旬さんが24歳頃にあの役を演じたわけで、「うわっ!(すごい)」と思ってしまいます。

――役者として活動する中で、大切にしている軸や信念、言葉はありますか?

自分は24時間お芝居のことを考えるタイプの役者ではないんだろうなと思います。ある事務所の方とお話する機会があって、「役者っていうのは24時間芝居のことを考えないといけない」と言われました。真っ当な意見だなと思いましたが、僕は役者という一本軸がありながらも、いろいろなことをやりたいなと思うタイプなので、考え方が違うなって……。

――多面的にいろいろなことに取り組む中の一つが役者ということですか?

主軸は役者ですが、いろいろなことをやるために役者をやっているという感じです。例えば今僕はYouTubeもやっていますし、ラジオ番組もやっていますけど、役者ではなかったら“あなたは何?”となると思うんです。一番好きなのは役者。役者をやった上で、YouTubeやラジオをするような役者でありたいなと思っています。

――最後に、座右の銘のような言葉はありますか。

役者業に限らずだと、僕はスポーツをずっとやっていたので、その時コーチや監督に言われた「記録より記憶に残れ」です。サッカーをやっていた時はキャプテンでしたが、うちのチームはすごく弱かったんです。でも最後の方の試合で、僕がフリーキックを決めました。それを今でもみんなから「お前のフリーキックすごかったよ」と言われます。自分にとっても今でも鮮明に覚えていて。役者としても興収1位を取ることも大事ですが、見た人から「あのシーンで僕の人生観が変わりました」と言われる方が嬉しいです。

スタイリスト:MASAYA
ヘアメイク:新田彩加
取材・文:名鹿祥史
写真:フジタヒデ

【タイトル】『デブとラブと過ちと!』   
【放送日時】毎週月曜22:00~22:30 (TOKYO MX1)/毎週土曜24:30~25:00(BSフジ)
【出演】かなで(3時のヒロイン)、草川拓弥(超特急)、太田夢莉中西悠綺西村ヒロチョ志保、高橋健介、崎山つばさ ほか
【オープニング主題歌】-真天地開闢集団-ジグザグ「スマイル★かわいいねん」(CRIMZON)
【エンディング主題歌】フウセンカヅラ「シンデレラ」(T-RECKLESS creative forest)
【監督・脚本】本田隆一綿種アヤ
【制作協力】The icon
【製作・著作】TOKYO MX
【配信情報】
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