森保一監督を父に持つYouTuberがSNSの使い方を指南!日本サッカーを盛り上げるヒントは“選手の素”

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9月17日に放送されたサッカー番組『FOOT×BRAIN』(テレビ東京系、毎週土曜24:25~)は、YouTuberのけーごと女優の眞嶋優がゲスト出演。日本サッカーを盛り上げるSNSの使い方について、MCの勝村政信や解説の北澤豪らとトークを繰り広げた。

カタールW杯が目前に迫る中、7月にカシマサッカースタジアムで行われたE-1選手権の日本vs香港が波紋を呼んでいる。なんと、この日の観客数が5000人を下回ってしまったという。サッカー人気の停滞を表わすような数字に、北澤も「(出場したのは)Jリーグで活躍している選手たちですからね。ここにこそ人が集まらなければいけないと思います」と危機感を募らせる。

そこで、番組では2人のサッカーインフルエンサーをゲストに招き、日本サッカーを盛り上げるために必要なSNSの使い方を教えてもらうことに。YouTuberのけーごは、「YouTuber界最強のチーム」をコンセプトに結成されたサッカーチーム・Winnersのキャプテンを務める元プロサッカー選手。そして、実は日本代表を率いる森保一監督の息子でもある。

同じくゲストの眞嶋から「気になるのは、メモをご覧になったことはあるのかなとか。1ページだけでも見せていただきたいです」と、試合中に森保監督が取るメモの内容について追及を受けたけーごは「自分に言われても」と困り顔で返していた。

けーごの所属するWinnersは、青森山田高校など全国の名門高校とのガチンコ勝負企画が人気で、YouTube動画の総再生回数は9000万回以上を記録。Jリーガーたちとの試合でも1万人以上の観客を集めている。

一方、眞嶋も自身のリフティング動画をSNSに投稿しており、その再生回数は1200万回を突破。中学まで女子チームに所属していたサッカー経験者で、高いリフティング技術を持つ眞嶋はスタジオでも神業を披露して、勝村や北澤を驚かせていた。

そんな2人がSNSで人を惹きつける極意を解説。けーごがWinnersの動画で重点を置いているのは「ストーリーを意識する」ことだという。サッカー経験者たちが集まったWinnersでは、練習から試合の模様まで、選手たちの成長過程をすべて配信。けーごは「メンタルが落ち込んでいる選手がいて、その選手がまた活躍する姿こそ、みんなが面白いと思ってくれる」と、動画にストーリー性を盛り込むことの重要性を説明する。眞嶋も「みんなが言い合ったり、スタメンから外されてショックを受けている様子だったり、すべてを配信しているので、ドキュメンタリーを見させていただいているよう」と、Winnersの動画を絶賛した。

実際にJリーグのYouTubeチャンネルでもストーリー性のある動画が人気で、横浜F・マリノスのYouTubeチャンネルでは、全治半年の怪我を負った畠中槙之輔が完全復帰するまでの動画が700万回再生を超えている。

同様に日本代表も選手たちの裏側を見せる動画をYouTubeにアップしているが、ゲストの2人は「見応えはある」と評しながらも、惜しい点があると残念がる。眞嶋が「YouTubeは緩い感じが大事。日本代表の密着のYouTubeとか結構見るんですけど、硬いんですよね」と指摘すると、けーごも「(選手たちが)カメラ前を意識し過ぎてるというか、素でいいんじゃないかな」と改善案を提案した。

眞嶋もかつては成功したリフティングの動画しかSNSにアップしていなかったが、失敗した動画を投稿したことで、コメントやフォロワーも増加したのだとか。けーごは「プロの選手でも失敗している部分とかを出していったほうが、ファンはつきやすいのかもしれないですね」と、親近感を出すことの重要性を語った。

さらに、番組では動画だけではなく、言葉で人を惹きつけるためのコツも紹介。SNS運用代行会社の社長を務めるあいめこが、Twitterで投稿をバズらせるための秘訣を明かした。あいめこいわく、大事なのは投稿を見た人が思わずコメントをしたくなるようなつぶやきなのだそう。例えばコンサドーレ札幌は、Twitter上で小野伸二の神業トラップ動画に対し、「これは……どういうことですか?」と疑問を投げかけたことで、多くのコメントが寄せられた。あいめこは「人の心を動かす文章というのは、一方的な発信ではなくて、双方のコミュニケーションがどうしたら生まれるか、言及したいっていう気持ちにさせるかどうかがコツです」と打ち明ける。

また、文章を短くまとめることも大事なポイント。眞嶋は「本当に0.1秒くらいの速さで皆さん見ていると思うので、長文を書いても読んでくれないんですよ。最初の一文でなんだこれはって思わせる文を書いて引き止める」と、Twitterに投稿する際に普段から意識していることを明かした。

今後、日本代表やJリーグの各クラブに求められることを聞かれた2人は、改めてSNSを活用する上でのポイントを強調。けーごが「選手のオフだったり、硬くなりすぎないことを、もっとどんどんやっていったほうがいいと思います」と言及すると、眞嶋も「選手の試合後の汚れたユニフォームを出したり、サポーターに熱いメッセージを送ったり、毎回やるのは大変だと思うんですけど、そういうのが見たいと思います」と、サッカーファンの目線でコメントした。

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