5月6日（金）にスタートする金曜8時のドラマ『嫌われ監察官 音無一六』（テレビ東京系、毎週金曜20:00※初回２時間スペシャル）のオンライン会見が開催され、小日向文世、遠藤憲一、古川雄輝、小野武彦が登壇した。
2013年に第1弾が放送され、全6回のスペシャルを経て連続ドラマ化される本作。どんなに嫌われようとも監察官としての自分の信念と正義を貫く音無一六（小日向）の活躍を描く。
監察官でありながら捜査にも介入し、鋭い“観察眼”と“閃き”で、これまで難解な事件を解決へと導いてきた“音無一六”を演じる小日向。連ドラ化される今の気持ちを聞かれ、「いよいよ連ドラとして、これからオンエアされるんだなというのを今ヒシヒシと感じています。2時間ドラマを9年越しでやってきて、まさか連ドラになるとは思ってなかったので、嬉しい気持ちでいっぱいです」と感慨深い様子であいさつ。
一六の弟でタクシー運転手・万丈二六役を演じる遠藤は、「若い時は刑事ドラマの犯人役、年をとってからは刑事役をいっぱいもらってきましたけど、刑事ドラマでただのタクシー運転手の役をもらうことはなかったので、斬新なキャスティングだなと思い喜んでお受けさせていただきました。何年か経ち、連ドラになり、嬉しい限りです」と口にし、「先輩の小日向さんの背中を見ながら頑張っています」とニッコリ。
連ドラから初登場し、一六の新たな相棒・四堂厘太郎役を演じる古川は、「今回、僕だけが新キャラクターとしてシリーズに参加させていただけるのを嬉しく思っています」と歓喜。元署長で今は居酒屋「みつる」の店主・二宮満役の小野は「僕は今年80歳ですが、主役の小日向くんとは40歳の時に初めて知り合って、人生の半分が経ちました。楽しくやらせていただいています」と感慨深い様子で語った。
意気込みや再集結したチームの雰囲気を聞かれると、小日向は「今までは2時間のSPで撮影期間が実質10日間ほど。メンバーに会ってもあっという間に終わっていましたが、いまはインして2か月以上たっていますが、毎日のようにみんなに会えるのがとても幸せです」と感謝し、「監督たちがすごく手応えを感じているので、ファンの皆さんにはきっと喜んでいただけるかと。5月3日（初回の放送）をワクワクしながら待っています」と爽やかな笑み。
また、「メンバーとは、毎回大笑いしながら過ごしています。みつるの居酒屋のシーンは、ホームドラマのような時間を過ごせるので、僕はその時間が楽しくて大好きです」と言い、共演者について「みんなフランクで。田中美佐子さんや堀内敬子さんがとても明るくて、笑いが止まらないんです。本当に楽しい現場で。古川くんは呆れてるかも」と苦笑い。
最年少の古川は「最近は、僕が現場でいちばん先輩になる機会が多かったのですが、気付いたら一番後輩になってました」と口にして小日向らの笑いを誘い、「先輩の役者さんがたくさんいらっしゃる現場に僕だけ新しく入るということで、ものすごく緊張していましたが、現場の空気感がとても良くて、温かく迎え入れてくださったので、今は楽しく真剣に撮影に挑めてますし、皆さんの話を楽しく聞いています。皆さん、よーいスタートギリギリまでしゃべっていますが、僕は少し早めに離脱しています」と現場のエピソードを披露した。
撮影でのハプニングの話題になると、遠藤は「僕はゲラなんですけど、小日向さんと古川くんとのシーンで笑いが止まらなくなって、それが小日向さん、古田くんにうつってゲラ大会になっちゃって。スタッフさんはいいかげんにしくれよっていう顔付きになっているんだけど、止まらないんだよね。これが多々あるので、気をつけなきゃなと思っています」と告白。
遠藤から「小日向さんの顔が面白かったのが原因」と言われた小日向は、「そんな変な顔してる記憶ないんだけど、ギリギリまでくだならない余計な話たくさんして、急に真面目な顔して本番に入るから（笑）。真面目な顔してやってるエンケン（遠藤）の顔見ちゃうと笑っちゃうんだよね」と弁明し、遠藤らを爆笑させていた。
また、小日向は「古川くん以外はとにかくおしゃべり」と言い、「古川くんには僕らが沢山質問して、いろいろ聞き出してます」とニヤリ。それを受けて、古川は「小日向さんは僕の家族に興味を持ってくださり、僕の家族構成などを質問をしてくださって。僕は今回新キャストなので、新たにくる他のキャストの皆さんに僕のことを毎回説明してくださります」と小日向の気遣いを明かしていた。
今作では、一六が我が道をすすむ姿が描かれているということで、自身の譲れないこだわりを明かす一幕も。
小日向は「自宅が唯一リラックスできる場所なので、地方ロケに行っても、帰れる時間だったら1泊せず日帰りします。とにかく一刻も早く自宅に帰ってリラックスしたい。都内で撮影していてもすぐ帰ります」と打ち明け、「自粛期間も2か月のうち2日しか家から出なかったくらい（笑）。家でじっとしてても飽きなく、リラックスしてる自分がいて。台本を持って、メダカに餌を上げたり、観葉植物の調子を見てたりすると、それだけで1日があっという間に過ぎるんです。僕にとって、家はリラックス場所で台詞をしっかり入れる場所ですね」としみじみ。
遠藤は「朝飯は絶対抜かない」と答え、「（メニューは）なんでもいいんだけど、今まで仕事に行くときに朝飯を抜いたのは1回だけ。現場に着いた時からはらぺこになって、早飯させてもらったことがあるので、それ以来、絶対に朝飯を抜かないようにしています」と告白。
古川は「こだわりはお酒くらい」と述べ、「仕事頑張った日は良いお酒を、何もなかった日は安いのを飲んでます。日本のウイスキーが好きなので、頑張った日はちょっといいやつを飲みます。太らないようにウイスキーのほうがいいかなと思って」と笑顔。すると、小日向も「僕は1年中ホットウイスキー。1日飲んだら2日開ける、というのをずっとやってます。今回の撮影中は全然飲んでなくて、ひと月に1回か2回くらいしか飲んでないです」と明かしていた。
小野は「テレビや映画、お芝居に限らず、身の危険を感じる、ちょっと怪我をしそうな状況はどんな台本だろうが、ちょっとでも疑問があれば自分の意思で止めます。仕事は安全が第一なので、ケガにつながりそうなことは遠慮せずに言います」と回答。
最後には、小日向が「刑事ものですが、監察官という、警察を監視するというお話。今までありそうでなかった題材だと思うので、今まで見てくださった方は連ドラ楽しみにしていていただいて。また初めて見る方も、ひと味違うドラマになっていると思いますので、楽しんでいただけたらと思います」とアピールし、締めくくっていた。
