W杯得点王のダビド・ビジャが三笘薫や久保建英を絶賛「素晴らしいポテンシャルを持っている」

W杯得点王のダビド・ビジャが三笘薫や久保建英を絶賛「素晴らしいポテンシャルを持っている」

4月16日に放送されたサッカー番組『FOOT×BRAIN』(テレビ東京系、毎週土曜24:25~)は、元スペイン代表のダビド・ビジャがリモートでゲスト出演。日本サッカー界についての考えを明かした。

バルセロナをはじめとした名門クラブを渡り歩き、スペイン代表では98試合、歴代最多59ゴールをマーク。2019年にはJリーグのヴィッセル神戸でもプレーし、アンドレス・イニエスタルーカス・ポドルスキと共に「VIPトリオ」と呼ばれ、ファンを魅了したビジャ。

そんな大スターの登場に、MCの勝村政信は「この番組も10年以上続けさせていただいているんで、サッカーの神様がご褒美くださいましたね」と感謝。スタジオとスペイン・マドリードのビジャの自宅を中継で結び、様々なやり取りが繰り広げられた。

まずは、ビジャのJリーグ時代を掘り下げていくことに。スペインサッカーに精通するサッカージャーナリストの小澤一郎は「彼のようなゴールゲッターが来てくれるというのは非常にうれしい気持ちでした」と、ビジャのJリーグ入りが決まった当時を回顧。

一方、ビジャは「スペイン代表として日本と何度か戦ったが、そのときから日本のサッカーチームは強いというイメージがあった」と評し、「僕がプレーをしていた時代は横浜F・マリノスや川崎フロンターレが非常にクオリティの高いチームで、自分たちもかなり苦戦した」と振り返った。

かつてビジャが所属していたヴィッセル神戸では、今もイニエスタがプレー。今シーズン途中には新指揮官として、スペイン人のミゲル・アンヘル・ロティーナ監督が就任した。小澤はJリーグに増えつつあるスペイン人監督の特徴として、「チームを勝たせるだけではなく、育成とか子どもたちの指導とか、日本サッカーのレベルが上がるように広く考えてくれる方が多い」と指摘する。そこで、番組ではスペイン流の育成法に注目。ビジャが2015年に設立した「DV7サッカーアカデミー」を取材し、実際に行われている指導を紹介した。

「DV7サッカーアカデミー」は、日本を含む7つの国と地域で展開するサッカースクールで、「世界で活躍するトップ選手を育てる」という理念のもと、12歳以下の子どもたちに指導を行っている。その基盤となるのは「DV7メソッド」。ビジャは「バルサのアカデミーのメソッドを作ったジョゼップ・ゴンバウのメソッドが母体になっている。その中に僕が指導を受けた考え方や、自分のプロとしての経験をジョゼップと話し合いながら完成させた」と説明する。

メソッドのポイントは主に3つ。ポジションを素早く理解し、ボールをキープする「ポジショナルプレー」と、チームにとって必要なプレーを重視した「チーム・ファースト」、判断力を養うための「シンク・ビフォー・アクト」を指導しているという。

ビジャは「アカデミーのコンセプトは、子どもたちが選手として最大の成功を収められるようにすること。そのための学びの場所として、我々がチャンスを提供できるようにしたい」と展望を語り、「もちろんサッカー選手になることは簡単じゃないが、子どもたちの夢をサポートすることが大切」だと強調した。

そして、ビジャは日本代表についても言及。まず、ヨーロッパで活躍する日本人選手について、「三笘薫選手や久保建英選手は若いし、素晴らしいキャリアを築けるポテンシャルを持っている。特に久保選手は20歳で多くのヨーロッパのチームで経験を積んでいることは、ステップアップにつながる大きな要因になる」と分析。神戸時代のチームメイトだった古橋亨梧にも触れ、「古橋選手がセルティックで活躍していることは、日本サッカーにとってポジティブなことであり、僕自身も古橋選手が活躍している姿は非常にうれしい」と喜んだ。

また、日本の選手が海外でプレーするにあたって大切なのは、いかに適応できるかだとし、「言葉や生活習慣など日本とは違う状況の中で、自分のプレーをどれくらい実現できるかが重要」だと続けた。

先ごろ行われたカタールW杯のグループリーグの抽選会では、スペインと同組になった日本。ビジャはそんな日本に対し、「普段のゲームでは些細なミスかもしれないが、W杯の舞台では自分たちの国を失意に陥れることになるかもしれない。普段とは違う怖さがあるのがW杯」と自身の経験を交えながら、怖さに向き合うことが大事だとアドバイスした。

さらに、日本では絶対的ストライカーの不在も嘆かれているが、ビジャは日本だけではなく、世界中のチームでFWが足りていないと切り出し、「才能がある選手が出てくることはもちろん重要な条件ではあるが、才能ある選手がただ成長したところでゴールを取れる選手になれるかは別の話。FWを含めて、全てのポジションにおいて才能は必要。その上で、才能の差を埋める日々の努力ができるかどうか」だと言葉に力を込めた。

最後に勝村は「今後、日本がW杯で優勝することはありますでしょうか?」と質問。ビジャは「もちろん。あらゆる国がW杯で勝つことができると思う。そのためにはサッカーを国全体で向上させていく仕組みや、選手たちが全力を出せる環境があることが大切」だと返し、「先のことは誰にもわからないからこそ、日本がW杯で勝つことも実現できることだと僕は思う」と語った。

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